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戦没者の名前を読み上げる集い

2023年6月21日に2回目の催し

 沖縄戦終結から78回目の夏が来ました。与那原では先の大戦によって住民の3分の1にあたる1971人がなくなり、戦火を生き延びた住民も、それぞれが苦しみながらも戦後を生き抜き、現在のわたしたちの生活があります。
 上の森かなちホールでは、6月21日(水)、与那原出身戦没者全員のお名前を読み上げ、戦争の記憶を心に刻みつつ平和を誓う催しを行い、小学生から大人まで25人が参加しました。
※全国規模で行う「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」の一環として、読み上げの模様がネット配信されました。
https://www.youtube.com/watch?v=_GncIloQ5EE
また、かなちホールのチャンネルでもライブ配信を行いました。
https://www.youtube.com/watch?v=kJ9BQqgNLUM

昨年(第1回)のイベント

 「与那原戦没者の名前を呼ぼう」は、第1回を昨年(2023年)6月23日(慰霊の日)に上の森かなちホールで行いました。(昨年の動画)

 戦没者の氏名読み上げにあたって、県営沖縄平和記念公園にある「平和の礎」に刻銘されている死亡者名簿を基に与那原地域の戦没者名簿を作成しましたが、名簿にはその「読み方」の記録がありません。そこで、町の学芸員が町内の先輩方に聞き取りをするなどして一人ひとりの読み方を確定。当日の読み上げ原稿を作成しました。

  当日は、町民ら31人が氏名読み上げに参加、1,971人の戦没者名を約2時間かけて読み上げました。また、町内の演奏家6組が無償で参加し、氏名読み上げの伴奏を行いました。
 ただただ名前を読み上げるだけの空間に、その一人ひとりの命が一瞬よみがえっては消えていくようなはかなさを、参加者も観客も感じ取っていました。