沖縄各地の伝統的な綱引きは、雌雄・東西など2本の綱を中央で合体させることから始まります。この合体部分を「カヌチ」「カナチ」(日本語でかんぬきの意か)と呼び、固定する棒を「カヌチ棒」「カナチ棒」などと呼びます。年一度行われる与那原大綱曳では70キログラム前後のカナチ棒が使われ、近年は町民同士の心をつなげる象徴と言われるようになりました。
「与那原大綱曳で東西の綱をつなげる役目のカナチ棒のように、みんなの心をがっちりとつないでほしい」「ゆいまーるの気もちが広がる場所になってほしい」
小学生の山城琳音さんの思いから、「上の森かなちホール」の名称が選ばれました。
この舞台から皆さん自身のメッセージが発信される日をお待ちしています。ホールはそのお手伝いをしながら、あふれ出る表現・芸術文化・人的交流などが100年200年と続き、発展していくのを見守ります。